「音楽に隠された意味と謎」象徴表現をひも解く

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18世紀以前のヨーロッパの芸術に特有の「象徴表現」の世界。鳴り響く音楽の彼方にある「意味」を読み解きます。

こんなことを学びます

音楽と象徴/音楽に隠された「意味」を読む

18世紀以前のヨーロッパの芸術を鑑賞する上で「象徴表現」ということがらを避けて通ることはできません。例えば宗教絵画にあっては、「鳩」は「精霊」を表す、「白い百合の花」は聖母マリアの純潔を表す、「1本だけ灯された蝋燭」は神を表すなどなど、様々な象徴表現が使用されています。絵画を鑑賞する人は、構図や色彩の美しさを楽しむだけでなく、そのような象徴表現から、絵画の意味を読み取り、画家や当時の人々の思想を理解していくのです。

音楽にも同様の事がらがたくさんあります。作曲家は歌詞の意味内容を、より説得的にするために、様々な音による象徴表現を駆使しています。美しく鳴り響く音楽の彼方に「聖なるイメージ」が象徴として隠されているのです。

講座では
ジェズアルドのマドリガーレ「私は死んでいく」における象徴表現
バッハの「ロ短調ミサ曲」におけるキリストの受難の表現、
バッハの作品における「数の象徴」の問題、
モーツアルトの「レクイエム」における、煉獄にある魂の状態を表す絵画的表現、等々を紹介します。

音楽に隠された「謎」を読む、知的発見に満ちた感動のひとときです。
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価格(税込)¥3,000

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オンライン受講料にはPDF形式の資料(事前に送付)が含まれます。

この講座の先生

音楽家、大学講師(専門:西洋音楽史、古楽演奏論)

イギリスのロンドン市立ギルドホール音楽院古楽科に留学。成城大学大学院修士課程(美学・音楽学専攻)修了。
大学などで西洋音楽史の講義を担当すると同時に、古楽器を用いたバロック音楽の演奏活動を精力的に展開。また音楽療法の分野でも活躍している。思索と実践、研究と演奏の両立を目指す音楽家として、日々チャレンジを続けている。
和光大学非常勤講師、国立精神・神経医療研究センター音楽講師。和光大学オープン・カレッジぱいでいあ、NHK文化センターさいたまアリーナ教室、宮地楽器音楽教室リコーダー科、各講師。
講義・授業では、ヨーロッパの中世から18世紀までの文...
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当日の流れとタイムスケジュール

<所要時間>
120分程度
<当日のレッスンの流れ>
50分 講義
10分 休憩
50分 講義
10分 質疑応答
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こんな方を対象としています

1) 音楽、特にバロック以前の音楽など、歴史と音楽に興味がある方には是非おすすめです。
2) 美術、特にバロック以前の絵画に興味がある方にも是非おすすめです。
3) 美術や音楽が好き、特にバロックやルネサンスなど古い時代のものが気になる方にも。
4) 広くヨーロッパの文化全般に興味がある方も是非ご参加下さい。
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受講する際は以下をお読み下さい

zoom での開催になります。事前にアプリのダウンロードなどをお願い致します。
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レビュー10

  • 楽しかった( 8 )
  • 勉強になった( 10 )
  • 受ける価値あり( 8 )
  • この講座は「音楽の奥深い象徴表現を紹介していただいた講義内容」でした
    女性 40代

    分野が広すぎるため、いくつか紹介して頂けましたが、今度はバッハだけの象徴表現の講義やモーツァルトのみの講義を聞いて(聴いて)みたいと思いました。
    個人的にはジェズアルドの曲の解説が面白かったです。
    音楽の世界でもマニエリスムと呼ばれてる人がいたんですね。

  • この講座は「楽譜や絵画に隠された意味を読む講座」でした
    女性 60代

    バッハの13の音階や[14]という数字に対する拘り。
    ヤン・ファン・エイクの絵から時間の経過を読み解ったり、色々な[気づき]を得ることが出来た。
    先生の丁寧な解説に引き込まれた。

  • この講座は「音楽や美術に関する興味の幅が広がる講座」でした
    男性 50代

    バロック及び古典派の音楽や美術に興味があり、本講座に参加しました。
    絵画や音楽を鑑賞する際に、その意味や象徴するものを理解するのとしないのとでは雲泥の差があります。
    バッハやモーツァルトなどに関して知らないことが多かったのですが、本講座で学んだことを契機に、更に色々調べてみたいという気持ちになりました。
    本講座は、そんな興味の幅が広がる楽しい講座でした。

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