能を楽しむ 釆女 30分版

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5月3日(祝金)の「河村定期研能会」の上演曲、能「釆女」。奈良の風土性豊かな能を楽しみましょう。

こんなことを学びます

5月3日(祝金)の「河村定期研能着亜」で、河村晴久が能「釆女」を舞います。
 奈良春日野に着いた僧の前に女が現れ、春日の神を讃え、さらに僧を猿沢の池に伴い、釆女の話をします。昔一人の釆女が帝に寵愛されました。しかし帝の心は程なく変わり、それを悲しんで釆女は猿沢の池に身を投げました。自分がその釆女の霊であると明かして、女は池の中に消えます。僧が弔うと、釆女の霊が現れ、弔いを感謝し、かつての宮廷の様子を再現します。やがてまた池の中に姿を消します。
 悲恋物語でありますが、奈良の風土性から、どこか明るく長閑で、春日という地名からくる春めいた暖かさ、おおらかさの、のどかさの中、慈悲にあふれる春日の神の意向が表される、めでたい能です。

 演能の事前講座として、「釆女」の魅力をわかりやすく解説し 、演者の想いをお伝えします。

4月26日(金)には、2時間けて「釆女」のお話しをします。5月1日の講座は30分、短時間で要点をお話しします。

講師よりのメッセージ
https://youtu.be/kljE-yA4kSw
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この講座の先生

河村 晴久のプロフィール写真
能楽師観世流シテ方 同志社大学客員教授
河村 晴久
昭和31年生まれ。幼少より父河村晴夫の教えを受け3歳にて初舞台。13世林喜右衛門師に師事。京都河村能舞台を中心に活動。重要無形文化財「能楽」総合認定保持者。 公益社団法人能楽協会京都支部支部長。公益社団法人京都観世会理事。京都府文化賞「功労賞」受賞。

演能活動とともに能の歴史を研究し、同志社大学大学院修了。神戸大学非常勤講師、京都市立芸術大学大学院非常勤講師、同志社大学客員教授等を歴任。 

平成17年度文化庁文化交流使として1ヶ月半アメリカ・カナダに滞在。ハーバード大学始め、多くの大学、美術館で講義、公演の文化交流を行う。パリのユネスコ...
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この講座の主催団体

  • 466人
  • 69回
能を楽しむ

日本を代表する古典芸能といわれる能。一見古くて難しいと思われる能の魅力を、様々な視点から御紹介します。

能楽師の視点
日々舞台に立つ能楽師の立場から能を分析し、その魅力をお伝えします。

現代の視点
能はいつの時代の人にも感動を与え、同時代性を持っているからこそ、七百年近く演じ継がれてきました。二十一世紀にも通用する能の精神性に注目します。

世界からの視点
能を紹介する...
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当日の流れとタイムスケジュール

30分間で「釆女」の見どころ、魅力をお話します。
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レビュー17

  • 楽しかった( 14 )
  • 勉強になった( 16 )
  • 受ける価値あり( 15 )
  • この講座は「短い時間で能の事前勉強ができる」でした
    女性

    短い時間の講座を受けてみましたが、内容も濃くこちらも良い講座だなあと思いました

  • この講座は「短時間で要点を押さえた講座」でした
    女性 60代

    30分の超特急形式でしたが、
    短時間ながらも要点を押さえた解説で、非常に興味深い内容でした。
    講座内容は、奈良の明るく春めいた風景の中に隠された悲恋物語や
    その背後にある意味深なシンボリズムについて学びました。
    帝の寵愛と心変わりに翻弄され、身投げした采女の物語や、
    「猿沢の池」に込められた「絶対に手に入らない」という意味など、
    「生と死」「喜びと悲しみ」など、「陰陽は表裏一体」と感じました。
    有難うございました。

  • この講座は「能を詳しく学べる」でした
    女性

    お題を歴史的な背景から丁寧に教えていただけ、より理解が深まりました。また参加させていただきたいと思います。

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