講師である私は取材から完成までを一人で担うビデオジャーナリストです。テレビの報道番組からドキュメンタリー映画、ネット配信とさまざまな媒体で活躍してきた、その道の先駆者でもあります。いわば、映像制作に関する万能選手なわけですが、かつてなかなか手の届かなかった技術がありました。それが空撮です。セスナやヘリからの撮影には莫大な金額がかかるので、利用した機会は多くありません。
そんな状況を一転させてくれたのが、近年発展めざましい個人用ドローンの登場です。
今や私にとってドローンは取材に欠かせない存在です。広々とした画角に動きも加えられるドローンショットは、風景や建物を立体的に示せるだけでなく、視聴者に独特の開放感を与えます。編集作業の上でも、場面をメリハリよく展開てきるため、大変重宝しています※1
何より、狙ったショットがうまく撮れたときの達成感は素晴らしく、ぜひ広く市民の皆様にもその思いを共有していただきたく、このたび講座を開くことにしました。研究者の方から「学会発表のために使いたい」と頼まれたり、市民団体の方へチラシ写真用にと画像を提供することもよくあります。ドローンの利用は、おそらく業種を越えて新たな可能性をもたらすものと思われます。
もちろん規制の厳しい部分(特に東京都内)もありますが、きちんと段取りを踏めば問題はありません。「都内はほとんど飛ばせない」という表現をする方もいますが、これは完全な誤りです。特に警視庁は不当にも「ドローン=テロ行為」のような見方をしまたがりますが、法律を守って運用する限り、逮捕・拘留されたり、起訴されることはありませんので、ご安心ください。万が一のトラブルには弁護士も紹介できます。
ただし、ドローンを飛ばすには事前の準備が重要であることは確かです。私の場合、規制はもちろんですが、天候や、風力、現地のようすを毎回確認するようにしています。そういった段取りも含めて、ドローンを利用するスキームをわかりやすく解説します。
ですから、
第1回は事前準備も含めたドローン利用の基本を解説するオンライン講座
第2回は実際に飛ばしてみる実践講座(西高島平付近の荒川河川敷を利用します※2)
第3回は、第2回で皆さんの撮った動画を見て講評、アドバイスを行うオンライン講座
というような構成のコースとなります。
本講座はいわゆる本格的なドローンスクールではありません。しかし、車の運転と同じで、ドローンのサイズが変わっても、操作方法の基本は同じですから、将来的に資格を取ろうという方の入門にもおすすめです。
どうぞ奮ってご参加ください。
※1 講師が実際にドローンを多用した動画
「コロナと医療崩壊」
https://youtu.be/CPafXLVuIUIドローンショットのある分:秒
08:00 01:35 06:01 06:33 07:24 11;41 11:55 12:55 17:26 17:48 20:48
※2 実習の場所は飛行禁止区域およびDID(人口密集地域)でないことを確認済みです。