ティール組織の基礎勉強会(ZOOM)

オンライン

英治出版の「ティール組織」の解説を中心にした基礎勉強会です。 誤解の多い部分や重要ポイントを中心に説明。「実践的自立組織講座」の基礎編

こんなことを学びます

<ティール組織の基礎勉強会>
英治出版の「ティール組織」を使って、書籍の解釈や活用方法を話す「ティール組織の基礎勉強会」的講座を行います。誤解されやすい部分、現場に応用時の重要ポイントを中心にご説明します。別講座「実践的自立組織講座」で前提となっていた「自主経営」についての基礎編となります。

<ティール組織とは>
2018年に邦訳版が出版された「ティール組織」は、今までのマネジメントにおいて常識とされていた考え方と異なる組織モデルで成果をあげている事例を多数紹介し、その共通の特徴を持つ組織モデルを「ティール組織」と名付け、それ以前の発達段階の組織モデルを色別に分類して説明しています。(7色、無色→マゼンタ→レッド→アンバー→オレンジ→グリーン→ティール)

この書籍は下記のように3部構成となっており、約600頁あります。ページを繰るごとに新たな気付きがありますが、後半部分が抽象度が高く理解しにくいとの声もあります。しかし、それは著者の意図が、「厳格に実施を義務づける教則本」になるのを避け、「事例で挙げたパイオニア組織からの刺激を吸収し、組織の内側から新たな存在と運営の仕方を自ら生み出すこと」を目指して書かれているからです。自主経営の形を導入し、うまく行かない例が多い理由は、ティール組織が問題ではなく、理解が不足していると考えます。

本書中にて、職場は「活動」、「人間関係」、「文脈」という三種類のエネルギー場に分かれていると説明されています。通常の組織では「活動」ことがすべてであり、「人間関係」は必要悪、全く無視するわけにはいかないのである程度は時間を割かなければいけないと考えられ、「文脈」は全く無視されています。この「文脈」と「人間関係」が認識できなければ本書の真の理解は難しいようです。全体のイメージをご説明し、正しい理解のきっかけとなればと思います。

第1部
 ・過去から現在までの各組織モデルの説明
 ・発達ステージとは
 ・次世代組織「ティール組織」の説明
第2部
 ・ティール組織の構造、慣行、文化
第3部
 ・ティール組織の立ち上げ方法
  

<ティール組織の誤解>
我々が属するほとんどの企業がオレンジ組織であるため、本文献の記述をオレンジ組織の価値観で連想し、誤解をされている記述をネットで散見します。

誤解1:
形はピラミッドなのに、個人の考え方はティール。そんな中途半端な「いいとこどり」はできないのです。

訂正1:
ティールパラダイムの価値観を持った個人が、ピラミッド組織に属し勤務することは可能です。組織段階を定義しているのは、その組織のシステムと組織文化であって、そこで働く人々についてではありません。組織のあらゆる構造、慣行、文化はさまざまな発達段階の中に存在し、重心となる1つの発達段階の周辺に集まっており、その中心となる組織モデル名で「その組織は〇〇組織」と呼んでいます。

誤解2:
「ピラミッド組織は成長スピードが速い。それは、決定する人が明確で責任の所在がハッキリしているからです。誰に責任があるかを決めておかないティール組織では物事は進みません。」

訂正2:
ティール組織は、決定する人や責任を取る人が不明確ではなく、明確に決めます。オレンジ組織のように「管理職が責任者、でも実際に作業する人は別にいて、その人は責任は取らない」ではなく、「実際に作業する人が責任を持つ」なのです。

誤解3:
「ティール組織は教育の概念が大きく欠如しており、日本では機能しない。アメリカは新人教育や終身雇用の概念がなく、スキルを身に付けた人を短期雇用する文化だからいいが、日本ではいきなり個人が責任持って動けない」

訂正3:
ティール組織は新規/中途共採用前に十分な説明を行い、本人の覚悟を確認し、採用後も配属前後に研修をしっかり行い、実務もコーチがサポートするのでいきなり現場に放り出されることはありません。

<ティール組織化はゴールではない>
なぜいろいろと誤解されるのでしょうか?その理由は、「ティール組織」の形だけで語られているからではないでしょうか?ティール組織化することはゴールではなく手段に過ぎないのです。従来の価値観のまま、部下に「ティール組織を導入しろ」と指示しても、表面的な形が変わるだけです。

現状の組織にどんな問題がありますか?
あなたは、今の組織にどんな違和感を感じていますか?
ティール組織を導入して改善したいことは何ですか?
先入観を捨て、今の職場環境で感じている違和感は何ですか?
その違和感を解決するヒントがこの書籍にあるかもしれません。

<なぜ、ティール組織が優れているのか?>
今の世の中のほとんどの会社はオレンジ組織です。オレンジ組織は実力社会です。頑張れば出世し、収入が上がります。地位も上がり権力も得ることが出来ます。問題は、今まで純粋に頑張って得た権力をだんだん間違った方法に使わざるを得なくなってしまうことです。最初は問題のある上司や同僚を駆逐するためとかの正義の味方的行動だったかもしれません。いつの間にか短期目標達成の為、自分が生き残るため、等で何かを犠牲にし、心を閉ざし仮面を被る日常が当たり前になってしまいます。

ティール組織はオレンジ組織も包括します。オレンジ組織の欠点を克服した組織です。
言い換えれば、オレンジ組織のまま、ある程度欠点を改善するヒントもそこにあります。
ティール組織を導入する最低条件である「組織トップの積極的同意」が得られなくても、ティールパラダイムの本質を理解することで、余裕を持ってオレンジ組織を改善することが可能になります。

オレンジ組織の欠点である「権力の悪用、暴走」を防ぎ、「心理的安全性を高める」努力が活きることで、最大の被害者である一般社員や中間管理職を救済できます。虐げられ、傷つけられた社員の心の傷が癒え、プラスに機能し出した時の爆発的なエネルギーは想像以上です。その結果、生産性や利益が上がります。「恐れ」を克服すれば、Win Winの関係が築けます。
続きを読む

開催日程がありません

開催予定エリアオンライン

価格(税込)¥3,000

現在は開催リクエストを受け付けていません
受けたい
2人が受けたい登録しています

オンライン受講日程

開催日程はありません。

オンライン受講料に含まれるもの

出来れば英治出版「ティール組織」を準備願います。(なくても可)
英治出版「ティール組織」を中心に、
「イラスト解説、ティール組織」、「自主経営組織のはじめ方」、
日本経済新聞出版社「ホールシステム・アプローチ」の書籍を使用します。
当日使用するパワポすべては各書籍を講義用に加工したものでお渡しできませんが、
ご要望があれば、可能な部分のみお渡しします。

この講座の先生

個人と組織が共に成長する、フロー組織実現コンサル

日系/外資/ベンチャー企業など5社に計30年勤務し、エンジニア、プロジェクトマネージャー、商品企画、組織改革事務局などを担当。

社員一人ひとりの個性を活かして組織を活性化させることで、継続的な成果を出す方法をフロー組織実現コンサルティングとして提案。2018年に出版されたティール組織の価値観が自分の過去の活動と酷似していたため、ティール組織導入時の実践的コンサルとして、研修、コーチングを中心に行っています。

日系&外資企業のマネジャー20年、それぞれの部署でメンバーが自立的に働ける理想の組織を目指して草の根的に工夫してきました。3社...
+続きを読む

当日の流れとタイムスケジュール

標準時間配分
①1部 各パラダイムの説明 ---  5分
 基礎的な各パラダイムの説明なので、イラストで概要を説明します。

②2部 構造、慣行、文化  --- 50 分
 かなり内容が盛りだくさんなので最初に概要を説明します。
  1 章 3つのブレイクスルー
  2/3章 自主経営
  4/5章 全体性
  6 章 存在目的
  7 章 文化特性

③3部 組織の作り方  --- 30 分
  A: スタートアップで立ち上げる、B: オレンジ組織からの変容、
  C: 個人の未来への影響、の3択でご希望の説明をします。
  1 章 必要条件
  2 章 組織立ち上げ方法
  3 章 組織変革方法
  4 章 成果は?
  5 章 筆者の未来世界予測

④参考 これからの組織(組織そのものを能力開発の場にする)--- 5分

本来12時間かかる内容を1.5時間にしているので、絶対的に時間は足りません。
ご希望により複数に分けてご説明することも可能です。
続きを読む

こんな方を対象としています

①ティール組織を読んだが職場で実践する前に理解を深めたい
②具体的導入イメージが湧かない
③まだ読んでいないが、すごく興味があるので浅く広く知りたい
④読む前に重要ポイントを事前に掴みたい
⑤業務命令の参考にしたい
⑥個人的に興味がある
続きを読む

受講する際は以下をお読み下さい

事前にお知らせ頂ければ、カスタマイズ可能です。
例えば、
・事例中心
・導入方法中心
・特定部分の説明(全体性、管理職への説得、話し合いの進め方、等)
etc.
続きを読む
※ストアカでは講座に適用される保険を用意しています。詳しくはストアカ補償制度をご覧ください。

マネジメント・リーダーシップのおすすめの先生マネジメント・リーダーシップの先生を探す

マネジメント・リーダーシップの関連カテゴリーから講座を探す

先生のスキルから探す