大安寺の鎮守社として創建された八幡神社(元石清水八幡宮)には、その名前の由来になった井戸が、同じく大安寺旧境内の「御霊神社」にあります。
しかし、現在は井戸が瓦礫などで埋まっていて、濁った水がたまっている残念な状態です。
奈良市東九条(とうくじょう)に鎮座する八幡神社(元石清水八幡宮)は、京都の石清水八幡宮よりも前に創建された、由緒正しき神社です。
大安寺の僧侶、行教(ぎょうきょう)が唐から帰国する際に、豊前国宇佐八幡宮(宇佐神宮)から神影を奉戴して、807年に大安寺の石清水房に鎮座したのが起源とされます。
後に社を造営して遷座し「石清水八幡宮」と号して大安寺の鎮守神とされました。
その約50年後、859年に神託によって山城国男山へ遷座したのが、京都府八幡市の石清水八幡宮です。ただし、京都の石清水八幡宮の由緒には、行教和尚によって宇佐八幡宮から勧請されたとあります。
その後、奈良・大安寺の鎮守神の石清水八幡宮は、紆余曲折があり、正式な神社の登録名が「八幡神社」となってしまいました。現在は「石清水八幡宮」を正式には名乗れないため、「元石清水八幡宮」としています。
そして、石清水八幡宮の名の由来となった石清水という井戸が、現在の御霊神社境内にある「石清水の井」です。
冒頭にも書いたように、現在は井戸が瓦礫などで埋まっていて、濁った水がたまっている残念な状態にあります。
https://youtu.be/DsAQVezxmhoこの講座は、伝説の「石清水」を復活させるために、歴史的なことや、井戸を復旧するために必要なことを調べ、一緒に学んでいく講座です。
また、神社の清掃奉仕を通じて心身の穢れを祓うことや、神道の作法、神社参拝のコツについても学びます。
この講座は、伝説の「石清水」復活プロジェクトに積極的に参加したい方、石清水八幡宮について深く知りたい方、神道の作法や神社参拝について学びたい方など、あなたの学びたいことを学ぶことができる講座になっています。
【講座内容】
10:00~11:30
ホツマツタヱとヲシテ文字講座(別途申し込み必要)
13:30~15:00
元石清水八幡宮と大安寺、御霊神社などの大安寺旧境内の史跡を巡りながら
神話や歴史、神道の作法、神社参拝についての解説
15:00~16:00
清掃奉仕(自由参加)
【集合について】
・ホツマツタヱとヲシテ文字講座に参加の方
10:00に元石清水八幡宮 社務所
・午後の講座から参加する方
13:30に元石清水八幡宮境内
【アクセス】
奈良県奈良市東九条町1316
奈良交通バス、「南京終」下車、バス停より徒歩15分
詳細、地図はコチラ
https://hachimanjinja.net/?page_id=347【注意事項】
・昼食は各自ご持参ください(周辺に飲食店やコンビニはありません)。
・清掃のための服装や軍手をご用意ください(社務所にて着替えは可能です)。
・雨天の場合は、予定を変更することがあります。
【コラム】清掃奉仕って、何のためにするの?
ボランティアで地域の掃除をしたり、ゴミ拾いをする人の気持ちが理解できない、偽善にしか見えない、という方もいると思います。
ましてや、神社には給料をもらって働いている職員がいて、参拝客は賽銭や祈祷料を納めているのだから、清掃奉仕をする必要はないと考える方もいるでしょう。
なぜ、私が清掃奉仕をおススメするのか、私が体験した話をご紹介します。
知人と一緒に神社を巡っていたとき、知人が「お賽銭用の小銭がなくなってしまった、どうしよう」と困っていました。
大きな神社に参拝すると、摂社末社がたくさんあって、お賽銭用の小銭を使い果たしてしまうことはよくあります。
そのとき、私が「神様にご奉仕すると喜ばれるので、賽銭の代わりに、参道やお社の前に落ちているゴミを拾ってみたら?」とアドバイスしました。
知人はそのアドバイスを素直に受け入れて、ゴミ拾いを始めました。
すると、お社の前にスーッと神様が降りて来られるのを感じました。そのお社に祀られている神様が喜んでおられるようでした。
そのとき、私は勤労奉仕の光景を思い出していました。
勤労奉仕とは、皇居の清掃をさせていただくことです。
4日間、皇居と赤坂御所の清掃奉仕をしながら、一般公開されていない場所にも案内してもらえます。
そして、もっとも感動的なのが天皇陛下のご会釈です。
なんと、一般人が天皇陛下とお会いできるのです。私が勤労奉仕に行ったのは平成なので、今の上皇陛下にお会いしました。
手が届く距離でお会いして、胸が熱くなったことを今でも覚えています。勤労奉仕団の団長として参加すれば、天皇陛下とお話することもできます。
神社でゴミ拾いをして、神様が降りて来られたときにも、似たような感覚になりました。
清掃奉仕をすれば、毎回、必ず、そのような体験ができるわけではありませんが、神様とのご縁は、必ず深くなります。
ぜひ、清掃奉仕と、伝説の石清水を復活する神様への奉仕にご参加ください。