活けた華から、今のあなたを紐解く華道家
野に咲く花を採ってきて、ガラスのコップに挿しはじめる。
尊敬する師に就き、20歳で草月流師範を授かる。
あれよ これよと 華の道も20年ほど。
華は活けたら人になる。
華と共に歩んできた道のりには、受験、留学、友人、家族、恋愛、仕事、趣味…
たくさんの決断を伴った、人としての道がありました。
より理想的な自分を目指し、一生懸命な毎日の中で、
活けても、生けても、行けても、自分が納得できる「完成された」華にはならず、
泣く泣く華と向き合うことがありました。
なぜか?
活けた華には、必死にもがき悩む成長途中の自分が、
素直に表れてしまっていたのです。
いけばなは、華をきれいに活けるだけではありません。
活けた華には、活ける過程には、活け主のその時の状態が如実に投影されます。
華と向き合うことで、自己と向き合う強さを育てることが、華の道の面白さなのです。
作法や決まり事の多い印象のいけばなですが、流派や型に捉われず、
日本の伝統文化でもある芸道の考え方を応用し、
ご自身についての理解を深めるいけばなを提案いたします。
活けた華から、今のあなたを紐解く華道家